第一自動車

【症状】
「エンジンチェックランプ」「三角のビックリマーク」警告が点灯
「ハイブリッドシステムチェック」というシステム異常表示


【診断】
テスターにて診断、ＤＴＣ（故障コード）読み取ります。
「P0A80」→「電池内部異常」と表示されました。

【原因】
診断結果「電池内部異常」とエラー表示。これはハイブリッドバッテリー（HV)の電池内の電圧異常のためハイブリッド・バッテリー本体の交換となります。
このバッテリーは、モーターを動かすバッテリーです。リヤシートの後部にあります。
〔コメント〕
この状態のまま走行はできますが、フェイルセーフ（退避走行）モードに切り替わり、走行性能や燃費が大幅に悪化してしまいます。スキャンツールにより一時的にリセットすることも可能ですが、ほとんどの場合は再度点灯してしまいます。

【修理内容】持ち込みのハイブリッドバッテリー（リビルト品）は、直接当社に届き保管させていただきました。
〔注文時の注意〕
持ち込みのハイブリッドバッテリー（リビルト品）注文時は必ず、ボルテージセンサー付きのリビルト品にてお願い致します。
「ボルテージセンサー」とは、バッテリーの電圧をモニターしている周辺部品です。


【整備】
ハイブリッドバッテリー交換の場合は、「低圧電気取扱者の資格」が必要となります。
絶縁用手袋を使用します。
まず最初に、安全の為ハイブリッド元電源を遮断するためオレンジ色の安全プラグを取り外します。


【整備】
トランク内張りを取り外します。
リヤシートを取り外します。




【整備】
HVバッテリーを冷却する為の「電動ファン」も脱着クリーニングします。


【整備】
ハイブリッド・バッテリー（ボルテージセンサー付き）を交換します。



【追加整備】
補機バッテリー（持ち込み）も同時交換しました。
〔コメント〕
プリウスには、「ハイブリッド・バッテリー」と「補機バッテリー」のバッテリーが２つ装着されています。この度交換した「ハイブリッドバッテリー」ともう一つの「補機バッテリー」は、トランクルーム右側にあり、オーディオ機器やヘッドライトを点けたりするためのバッテリー。補機バッテリーは、ハイブリッド専用のバッテリーとなります。


【整備完了】
交換作業後、コンピューターをリセット（初期化）。走行テストして最終確認をして整備完了です。

整備後も、しっかりサポートの整備保障で安心です。
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